保護猫キジトラ君Ⅰ
2021/10/10
保護猫キジトラ君Ⅰ
訪問者宅の近くでミーミー鳴いている子猫を見つけました。
萩之茶屋界隈ではよくある光景ですが、この子猫はガリガリに痩せ、尻尾の毛はなく、感染症で目も見えてない状態でした。どうしようかと思っていた所へマンションの管理人さんが声をかけてくださり事情を説明。一緒に子猫を捕まえ、すぐに管理人さん行きつけの動物病院まで連れていきました。
たまたま待ち時間がなく、すぐに診察。眼脂や、くしゃみ、鼻汁から猫風邪と診断されましたが、この猫風邪、実はすごく厄介で、風邪と言ってもヘルペス、クラミジアなど合併していることがほとんど。また野良猫なので、ダニやノミも多量に付着している。
生後約1ヶ月で栄養失調+伝染病のため、寄生虫薬を使用できないとのことで、原始的にノミ取りブラシで根気よく駆除することになしました。3つの治療方法を説明されインターフェロン(ウイルスの増殖を抑える注射)+抗生剤の点眼と軟膏を処方してもらいました。
<山王訪問看護ステーションへ>
動物病院後、すぐに管理者に連絡。事務所に一時的に保護してもらえないか相談すると快くOKしてくださり早速、自転車かっとばして事務所3階へ。病院から指定された餌を準備して出すと「ウニャウニャ」喋りながらすごい勢いで食べ初めました。数名のスタッフが見ている中でも動じることなく食べる姿に生命力を感じながら、私はお仕事へ・・。
↓↓これは保護直後の様子
<再診>
夕方また同じ動物へ行き体温測定、消化器症状等をチェックしてもらいました。すると便に砂が混ざっており、おそらく母親が育児放棄し数日食べることができず砂をあさっていたのではないかと言われ、動物社会ではよくあることなのかもしれませんが、何とも言えない虚しい気持ちになりながら帰所。
<事務所ライフ>
猫の全身状態、ケア期間などについてスタッフへ報告。
伝染病と寄生虫駆除が終わるまで、うちの家には連れて帰れないため(先住猫がいるので)しばらく事務所で面倒をみることになりました。
スタッフで2時間置きの点眼、軟膏塗布、水の入れ替えに、トイレの掃除、ノミ駆除を実施。
一番大変だったのは何と言っても「ノミ!」肉眼で確認できても、すばしっこく逃げる!掴まえても飛ぶ!上手にブラシから逃げるため完全に除去するのに数日かかり、トータル32匹捕まえ駆除しました。
毎日の点眼で目の炎症も日に日に良くなり、毛並みも綺麗になってきました。食欲も旺盛で保護時500gだったのが4日目で700gに到達。
初めは抵抗する力もなかったけど、今では一丁前に抵抗し、ケージから出せー!と暴れて水をひっくり返したり元気モリモリです。
続きはまた・・・「保護猫キジトラ君Ⅱ」で更新します。
<保護猫こそこそ話>
「さくらネコ」て知ってますか?耳先がV字にカットされている猫です。
野良ネコだけど去勢手術を受けていると言う印になります。
右と左、どちらの耳にカットが入ってるかで雄か雌かが分かるようになってるんですよ。
posted by ame