MaDO.4
2024/12/31
本人が「自分もここで展覧会をしたい‼︎」と
思うようになったときから
訪問看護スタッフとともに 展覧会の協力者たちが
せいやさんのもとに訪れて展覧会の開催に向けて
具体的な相談を重ねていました
ご近所で長年アート活動を続けている
釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)や
brk collectiveのメンバー
京都造形芸術大学で建築を学ぶ学生さん
近所の塗装職人さんです
この地域で訪問看護をしていると
ひとり暮らしの看取りに関わることは
珍しいことではありません
多くのケースでは病気の進行とともに
外出することがままならなくなり
生活のいろんな場面でサポートが必要になってきて
医療や介護ケアがその人の生活場面に
少しずつ増えていきます
命のともしびが小さくなっていく中で
本人の「希望」がどこにあるのか
小さな声にじっと耳をすましながら
ケアを重ねていきます
せいやさんの人生において
人生最期の場面で
ケアを提供する医療介護メンバーだけでなく
展覧会を一緒につくりあげていくメンバーの存在が
とても大きかったように思います
本人と一緒に展覧会の準備ができたことや
閉じていく時間の中で
新しい人間関係が生まれたことは
私にとっても大事な時間でした
せいやさんの声を聴きながら
せいやさんとの時間を振り返りながら
せいやさんの言葉を壁に書いていると
今でもせいやさんとの時間が
続いているような気がします
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