ハト
2021/07/15
足を骨折してから、外出することがめっきり減りました。
この日は、スカッと晴れた天気だったこともあり、久しぶりに外に出てみたい気持ちになりました。
だけど、外を歩くのは久しぶりだったので、私もオジサンも不安な気持ちでいっぱいでした。
ハラハラした気持ちで出掛けると、少し向こうの道路の真ん中に、座り込んだまま動かない2匹の鳩を発見。
自動車が走ってきたら轢かれてしまいそうな場所です。
オジサンの腰も膝も本調子とはいきませんが、とにかく鳩のいるところまで必死で歩いていきます。
「おーい、うごくん面倒くさくなったんか?」
「元気だせよー」
「ここおったら車に轢かれるぞー」
近くに寄って声を掛けても、鳩は知らんぷり。
近くを歩いていた通行人もパラパラ寄ってきます。
「飛ばれへんのとちゃうか?」
「病気やで、かわいそうに」
そうこうしていると、向こうの方から大きなワゴン車が走ってきました。
ワゴン車の運転手さんに事情を説明して、鳩を轢かないように、ソロリソロリと車を走らせてもらいました。
かなり車が接近したところで、ようやく2匹の鳩はパタパタと飛び立っていきました。
「おおー飛んだ飛んだ!!」
私たちも、通行人の人たちも、ワゴン車の運転手さんも、鳩が元気に飛び立った姿を見て歓声が上がりました。
施設内の歩行リハビリにはない、日常のちょっとした出来事が「歩く」につながっていくような気がしました。
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