あいりん手作りマスクプロジェクト

日記

【2020年3月末】

2020年3月頃から、クラスター、濃厚接触、ステイホーム、PCR・・・耳慣れない言葉が飛び交うようになりました。

この地域での暮らしは、集団及び共同生活の機会が多いです。

たとえば、野宿者が一時宿泊できるあいりんシェルター、炊き出し、昼間の居場所、救護施設、簡易宿泊所、高齢野宿者に就労機会を提供する清掃事業など、集団を対象とした社会資源がほとんどです。

この地域のほとんどが65歳以上の高齢男性です。基礎疾患を抱えていても、そもそも衣食住が不安定なので、病気とじっくり向き合う余裕もありません。

 

訪問看護の移動中、自転車でこの地域を走りながら想像します。

もし、ここで新型コロナの感染者が出たらどうなる⁇

あいりん地区は、感染が蔓延するリスクも、感染により重篤化するリスクもきっと高いです。

 

 

新型コロナの感染拡大のため、2020年3月には全国的なマスク不足が深刻化し、訪問看護ステーションでもマスクを手に入れることが難しくなってきました。

まずは、自分たちにできることから始めてみよう!!

「あいりん手作りマスクプロジェクト」が動き出しました。

 

第一回目の作戦会議でいろんな意見が出ました。

「手作りマスクプロジェクトへの参加をきっかけに、この地域で暮らす人たちに関心を寄せてもらえる機会になれば・・・」

「手作りマスクの配布をきっかけに、ここで暮らすオジサンたちが感染予防の大切さを知る機会になれば・・・」

 

 

厚労省のホームページからダウンロードできる感染予防イラストを印刷して、マスク袋を作ることにしました。紙袋の内側には私たちのメッセージも印刷しています。

 

 

3月中旬ごろから、マスクを作るためのゴム紐、ガーゼ生地も手に入りにくくなりました。

そのため、こちらで手作りマスクキットのセットを準備して、裁縫を手伝ってもらえる方を呼びかけることにしました。

 

 

 

 

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