引越し

日記

私たちはときどき、引越しのお手伝いをします。

 

持病の皮膚疾患が悪くなってしまい、どうしても毎日シャワーを浴びないといけない人がいました。

しかし、彼が暮らしていた住居は風呂なしのアパートです。

 

近所に公衆浴場があるのですが、生活保護では1回450円の銭湯代はなかなかの出費になり、毎日風呂に入ることができません。

 

そこで、本人と相談して風呂付きアパートに引っ越しすることにしました。

 

引っ越しするまでの期間、山王訪問看護ステーションのお向かいさんの「ココルーム(ゲストハウス)」のお洒落なシャワー室をお借りすることができました。

 

ものすごく人見知りな性格なので、自分から話しかけたりすることが苦手なのですが、毎日ココルームのシャワー室を借りたり掃除したりしているうちに、新しい環境で人と話すことに少しずつ慣れてきました。

 

ココルームの皆さんがとても親切に関わってくれたので、苦手なことにも安心してチャレンジできたのかもしれません。

 

 

 

 

さあ、引越しの日。

 

ホームレス支援団体が所有しているリヤカーをお借りして、家財道具を運び出します。

 

本人も一緒に。訪問看護師さん4人、通院しているクリニックの相談員さんも応援で駆けつけてくれました。

 

荷物の運び出しに、リヤカーを何往復もするので、みんな汗だくです。

 

 

 

転居先で彼がまず一番にしたこと。

 

自分のベッドまわりを整えるよりも先に、小さい頃からずっと一緒だったプーさんやスヌーピーたちが安心して過ごせるように、布団を敷いて休んでもらっていました。

 

慣れない環境に戸惑っているのは、自分だけじゃないと思ったのかもしれません。

 

とても優しい人です。

 

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