回復の場所

日記

夏の暑い日、入院の付き添いで少し遠くの病院に行きました。

入院までの数日間はハラハラドキドキだったので、病院に着いたときはオジサンも私も少し疲れていました。

 

病院の敷地内に入っていくと、素敵な果樹園が目に飛び込んできました。

ブドウや梨の木が太陽の光をたっぷり浴び、ミニ農園では野菜が元気に育っていました。

この庭には、お洒落なキッチンカーが停車していて、病院ではなく、まるでお洒落なカフェにきたようでした。

 

無事に入院になった頃には、昼食時間をとっくに過ぎていたので、この病院カフェで昼食を食べて帰ることにしました。

 

外来診療を終えたお医者さんも、入院中の患者さんも、付き添いの家族さんも次々にこのキッチンカーを訪れます。

 

私もホットドックを注文してテラス席で食べていると、キッチンカーの店員さんが「入院の付き添いも大変ですなあ」と話しかけてくれました。この店員さんは、入院した本人の気持ちも、付き添い人の気持ちも、ものすごくわかるよと話してくれます。

 

このカフェ店員さんも、過去にこの病院で入院していた経験があるそうですが、今ではキッチンカーのカフェ店員として働きながら、アルコールをやめ続けているそうです。

 

今回、入院で付き添った方は、お酒が原因で心身ともにボロボロの状態でした。

しかし、このカフェ店員さんの回復している姿や、自由にのびのび育っている果樹や野菜を間近に感じると「ここは回復できる場所なんだ」と、小さな希望がわいてきました。

 

 

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